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2022年ノーベル文学賞受賞作。『ニューヨーク・タイムズ』注目の一冊。アルツハイマー病で母親を亡くしたエルノーは、時間を遡る困難な旅に出る。「私とは別に存在した、ノルマンディーの小さな町の郊外に生まれ、パリ郊外の病院の老人病棟で亡くなった、本当の女性を捉える」ために。彼女は、脆くもあり揺るぎなくもある母と娘の絆、二人を隔てる疎外の世界、そして愛する者を失わざるを得ない逃れられない真実を探求する。この静かな力強さを湛えた追悼の書の中で、エルノーは母親に最大の正義を尽くそうと試みる。すなわち、彼女が生きた一人の個人として描き出すことである。