私のオフィスに足を踏み入れると、最初に目に入るもののひとつが巨大な周期表です。ラジウムを示す蓄光文字盤の時計や、ビスマスを示すペプト・ビスモルの瓶など、118すべての元素の実例や表現が含まれています。(来訪者が、会議の議題と同じくらいこの周期表に興味を持つこともありますが、それも当然だと思います!)
単なる素晴らしいアート作品であるだけでなく、周期表は、ひとつの発見が無数の発展につながることを教えてくれます。宇宙の複雑さのすべては、あの図表に示された性質に由来しています。原子を理解したからこそ、チップが作れ、ソフトウェアが作れ、そしてAIが作れるのです。すべては周期表に遡ります。
しかし、周期表はどのようにして生まれたのでしょうか。小学校の理科の授業を受けたことがある人なら、ロシアの化学者ドミトリ・メンデレーエフが最初に提唱したことを覚えているかもしれません。しかし実際には、この周期表は2500年にわたる科学的発見の集大成だったのです。
1869年版の周期表は、現在のものよりはるかにシンプルなものでした。
ポール・ストラザーンによる素晴らしい書籍『メンデレーエフの夢』は、その旅路を古代ギリシャにまで遡ります。人々が初めて、世界がなぜ今のような形なのかを問い始めた時代です。科学以前の時代を想像するのは難しいものです。しかし、ミレトスのタレスが、陸地に貝の化石があるということは、かつて全世界が海だったに違いないと気づくまで、人々は科学の問題よりも宗教の問題に集中していたのだと、ストラザーンは私たちに思い出させてくれます。
ストラザーンは本書の多くの部分を、化学の源流である錬金術の探求に費やしています。錬金術は科学の最も初期の形態のひとつでした。何世紀もの間、アイザック・ニュートンを含む多くの優秀な頭腦が、卑金属を金に変えたり、不老不死のエリクサーを作ったりするというアイデアに魅了されていました。その科学は誤りであることが証明されましたが、錬金術は、物質が互いにどのように相互作用するかを考えるよう、何世代もの科学者に刺激を与えました。
『メンデレーエフの夢』は難解な本に聞こえるかもしれませんが、ストラザーンは長年にわたって錬金術と化学を研究してきた数多くの型破りな人物たちについて書くことで、内容を軽快に保っています。最も面白い章のひとつは、16世紀のスイスの医師であり錬金術師であったパラケルススについてのものです。パラケルススは毒物学と医学に重要な貢献をしました。また、彼は劇的な演出を好む風変わりな人物でもありました。ある講義の際、ストラザーンはこう書いています。「パラケルススは、これから医学科学最大の秘密を明かすと宣言して講義を始めた。そして、劇的に一皿の排泄物の覆いを外した。」(まさに私の心に響く人物です。)
メンデレーエフもまた、風変わりな人物でした。彼は怒り狂うと「ルンペルシュティルツキンのような怒りで跳ね回る」ことで知られており、本書のタイトルは、周期表が夢の中で閃いたという彼の主張に由来しています。その起源はともかく、これがどれほど重要なブレークスルーであったかには疑いの余地がありません。他の科学者たちは元素の原子量に繰り返しパターンがあることを示唆していましたが、メンデレーエフはそれを初めて体系的に配置し、空白を埋めたのです。彼はガリウムとゲルマニウムの存在を、どちらの元素も発見される前に正確に予言しました。人類は初めて、宇宙の構成要素を理解するためのロードマップを手に入れたのです。
『メンデレーエフの夢』は、私が周期表について読んだ中で最高の本です。すべてがどのように組み立てられ、なぜそれがそれほど有用なのかを理解する助けとなります。また、新しい科学がどのように発展していくのかを魅力的に描き出しています。ストラザーンは周期表の物語を「人間の願望に関する、一筋縄ではいかない寓話」と表現していますが、私も同意します。化学の歴史は、物質の科学について教えてくれると同時に、人間の思考の進化についても多くを物語っているのです。

